新人賞の最終審査まで行ったことない。
どうも、サトミです。
僕は学生の頃から物語を書くのが好きで、よく二次創作のSSを書いていました。
そしていつしかオリジナルの小説を書き始めたのですが、人に見せることはありませんでした。自信がなかった、ということですね。
ですが、二十歳くらいの時に自分のオリジナル小説を友人に見られたんですね。
すると、「けっこう面白いじゃん」その言葉で少し自信が付きました。
そして、新人賞に送るようになったんです。
でも、最初は一次審査も通らず・・・。
やっぱり全部が全部、自己流だと上手く行かない事が多いです。
そこで、自分が「参考にした」一冊を紹介します。
ラノベの教科書
著者:水島ジュンジ |
講師・監修:伊藤ヒロ |
ゲスト講師:橘ぱん 東出裕一郎 |
参考度:★★★★☆(85点) |
なぜ、この本を買ったのか?
当時の僕は、「プロットの作り方」「起承転結」などの基本的な事を詳しく知らなかったんです。
なので、「とりあえず教科書でも読もう。・・・何を読んだらいいんだ?」
と混乱して、そのまま「ラノベ 教科書」と検索した結果、この本が出てきました。
・・・あと、表紙の女の子に惹かれました。
読んだ感想
正直この本だけで基本的な事が全部身につくと思います。
何故なら、知りたかった「プロット・企画書の作り方」「アイデアの出し方」の他に、「文章のイロハ」など執筆の参考になるモノばかり。
内容
タイトルに「教科書」とついてるなら、かたい文章で読みにくい。と思うかも知れません。
ですが、凄く読みやすいですよ。
流れとしては、表紙に描かれている二人の女の子(作家志望と現役作家)が喋りながら進行する、ストーリー仕立てとなっています。
ページ毎にギャグな四コマ漫画が描かれていて、分かりやすいのも良い。

まず最初に、「どうしたらラノベ作家になれるのか?」という新人賞の流れや、デビューの種類などの説明から始まります。
そして次に、「企画書の作り方」
これが凄く参考になるんです。
なんと、企画書の例が載ってる!
・どういう風に設定をまとめたらいいのか?
・なにを、どれくらい、どこまで書いたらいいのか?
そんな疑問を解消してくれます。
そこから先は、「プロット」の詳しい書き方や、キャラクター設定などの「まさしく知りたかった」内容がドンッ、と書かれている。
作家の補足やコラムなども読みごたえがあります。


他にも、「原稿の書き方」という、起承転結や文体の表現、人称視点の解説もあります。
とにかく、タイトルの通り「ラノベの教科書」でした!
他人の評価
僕以外の人が、この本をどのように評価しているのか気になったので、検索してみました。
ハウツー本としてかなりできがいい
引用:読書メーター
よくあるっちゃよくあるラノベ作法本だけどそこそこ良かったのではないかと。意外と他の作法本とは違うベクトルで書かれてて好印象。
引用:読書メーター
本書はラノベを『中高生の男性を主な読者層としたレーベルからの出版されるもの』をその定義としており、それらのレーベルでデビューを目指すには、ということが書かれている。2012年当時最盛を迎えていた『個性的なヒロインに振り回される平凡主人公』な小説の企画書やプロットが紹介されているが、2019年現在ではやや古くなってしまっただろう。しかし、要はその時のレーベルの流行を把握し、それに乗れということだろう。 本書で紹介されている基本的な型は何をテーマにしても、また、ラノベに限らず当てはまるはず。
引用:読書メーター
概ね高評価だと分かりました。
やはり、この本を買って正解だという事ですね。
オススメしたい人
・これからラノベを書きたいけど、よく分からない。
・もう少し文章を良くしたい。
・とにかくプロットや企画書がどういうモノか知りたい。
などなど、ラノベ作家を目指し始めの方から~少し慣れてきたけど基本的な事を振り返りたい。そんな人達にお勧めしたいです!
この本を執筆した人
ここまで内容が濃いので、書いた人はどんな人なんだろう?
と気になった人も居ると思います。
著者が水島ジュンジさんで、監修をしたのが伊藤ヒロさん。
ですが、この二人は同一人物です。つまり、別名義ですね。
この伊藤ヒロさんは「女騎士さん、ジャスコ行こうよ」や、ノベライズ版の「Fate/kaleid liner プリズマ・イリヤ
」を執筆した人です!
まとめ
僕が最初に買った教本ですが、大当たりなものでした。
これを読んでから書いた作品は、新人賞での評価が少し上がりましたからね!
とにかく、この本を読んだら上達しますよ!
ですが、必ず一次審査を通るようになる、なんて事は無いです。
あくまでも、ラノベ作家として「最初のスタート地点に立つ」くらいなモノです。(今でも一次審査落ちたりしますし・・・主に電撃大賞とか)
今でも偶に読み返すほどに参考になった本。
ぜひ、読んでみて欲しいです。
以上、サトミでした!