アオハルかよ。
いや、すみません。最近純粋な青春モノを読み過ぎてつい・・・。
恋愛ではなく、こう・・・男女の友情っていいですよね。
良い感じに悶えます。アオハルかよっ。
この前読んだラノベでアオハル過ぎる作品がありました。
こうして彼は屋上を燃やすことにした
あらすじ
彼氏のアメくんにフラれ、生きる気力がなくなり、死ぬ事にした「三浦加奈」
自殺しようと屋上に向かい、金網に足を掛けるが――。
その時、「オズの魔法使い」の登場人物を名乗る、変な三人組と出会う。
不思議な雰囲気を纏う少女「カカシ」
笑顔を浮かべる少年「ライオン」
毒舌な少年「ブリキ」
彼らに「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」と誘われる。
そして、三浦加奈は「ドロシー」という名を付けられ、彼らと交流していく――。
登場人物
・三浦加奈(みうら かな)/ドロシー
出典:小学館・カミツキレイニー /文倉 十
彼氏のアメくんに「他に好きな人が出来た」と言われ、フラれる。
雨の日が嫌い。
好きな人にフラれ、自殺しようとするが、屋上に居た先客に邪魔される。
「カカシ」からドロシーと名付けられる。
・カカシ
出典:小学館・カミツキレイニー /文倉 十
自分の頭には脳みそではなく藁が詰まってると自称している不思議な少女。
知恵が無くて泣く事が出来ない。
・ライオン
出典:小学館・カミツキレイニー /文倉 十
いつもニコニコと、笑顔を浮かべている細身の少年。
勇気が無くて怒る事が出来ない。
・ブリキ
出典:小学館・カミツキレイニー /文倉 十
眼鏡を掛けている毒舌な少年。
心が無くて笑う事が出来ない。
まとめ
この作品のモデルである「オズの魔法使い」は小学生の時に好きだった絵本なので、タイトルとあらすじに惹かれて買いました。
物語は一章ずつ語られる「カカシ」「ライオン」「ブリキ」が抱えてる問題や、どうして彼らは自殺・復讐を考えるのか・・・。で進んで行きます。
そんな彼らを変えるのは、三人組に新たに加わる三浦加奈こと「ドロシー」
日常的に屋上に足を運び、交流し、ドロシーが彼らの背中を押す。
そして最後には、彼らがドロシーの背中を押す・・・。
・・・アオハルだわぁー(恍惚)
読み始めは鬱々とした暗い雰囲気でしたが、読了後はスッキリとした気分になります。タイトルも謎でしたが、読み進めると「なるほど」と思いました。
そして最後の、ドロシーがアメくんに対する行動には賞賛を送りましょう!笑
「オズの魔法使い」を知っている人は、所々に感心ポイントがあり、知らない人でも作中では解説がありますので、分からなくて躓く事も無い。
そして読み終わると「オズの魔法使い」が気になったりして詳しく調べたりするんじゃないでしょうか?
「こうして彼は屋上を燃やすことにした」は、一巻で完結です。
この作品はハッピーエンドとは言い難いですが、学生の青春物語はそういうモノです。
是非、読んでアオハルに浸ってください。
以上、サトミでした!