妖怪ファンタジーが大好き。
どうも、サトミです。
皆さんは妖怪や霊が出てくる作品は見たことあります?
有名なのだと、
・ゲゲゲの鬼太郎
・地獄先生ぬ~べ~
・夏目友人帳
・化物語
などがありますよね。
個人的に好きな作品だと、
・花田少年史
・地獄少女
上記の2作品は子供の頃によく見ていた作品で、今の自分に影響を与えた作品でもあります。
(数ヶ月間隔に1作品は妖怪ファンタジーのラノベを書いている)
そして、妖怪モノが好きになって、初めて妖怪モノの小説に手を出したのが__。
闇狩り師
著者:夢枕獏 |
レーベル:徳間文庫 |
あらすじ
九十九乱蔵。身長2メートル、体重145キロ。
中国拳法八卦症の達人。妖魔封じを稼業とする祟れ屋__いわば〈現代の陰陽師〉である。今回の依頼は、企業グループ総師の娘(涼子)に憑依した謎の生き霊を祓うこと。
修験者(玄角)と協力して“気”を送った乱蔵の前に現れたのは、憤怒の形相をした“鬼”だった・・・。巨体にみなぎる、本物の男の優しさ。
これが、乱蔵の憑き物落とし!引用元:闇狩り師1巻
何処が魅力?
闇狩り師は、霊や妖怪・呪いなどに対して、己の肉体で立ち向かって依頼を解決する内容になっています。
シリーズ作品ですが、新装版の1巻と2巻は短編集です。
以降の長編も面白いですが、初見の人は短編集から入るのがオススメ。
サクサク読めるので。
話の流れは、
↓主人公に依頼が入る
↓原因を発見
↓戦闘
↓解決
と一辺倒に見えますが、依頼人たちのストーリーが魅力。
自業自得もあれば、理不尽に襲われる人たちを助ける主人公は格好いい!
そして、話のキーである悪霊などにも詳しくなれますよ。
ほぼ忠実に、悪霊たちの言い伝えを再現しているので「へー、そうなんだ」と楽しめます。
例としては、1巻に出てくる「くだきつね」
結構有名な存在ですが、闇狩り師ならではの解釈で面白い。
さらに、主人公・九十九乱蔵は最強ではないですが、同業者の中でもトップクラスに強い存在。
その強さを感じられる戦闘描写は必見です。
九十九乱蔵の魅力
よくある優男風なイケメン・・・ではないです。
九十九乱蔵の特長は、
・身長2メートル
・体重145キロ
・獅子鼻で太い唇
・筋肉モリモリ
普通のラノベだと、主人公の敵になりそうな風貌ですね・・・。
ですが、そんな見た目なんか関係無い!
・そっけなく無愛想に見えるが、情が深い
・紳士的(女性が困っている時、優先的に助ける)
・2トンある車を持ち上げる程に怪力
・戦闘中にも戯けたりして、冗談がすき
他にも色々とあるのですが、割愛。
著者の夢枕獏
小説が好きな人はすぐに分かる人です。そうじゃない人も、作品を聞けば「あぁ、聞いた事ある」となるはず。
夢枕獏先生。代表作は、
・陰陽師 シリーズ
・サイコダイバー シリーズ
・餓狼伝
他にも沢山ありますが、有名どころは上記でしょう。
中でも、陰陽師は「安倍晴明」がブームになった切っ掛けと言えるでしょう。
今では色んな作品で陰陽師・安倍晴明が出てきますが、夢枕獏先生の「陰陽師」が無かったらどうなっていたか分かりません。
サトミが「陰陽師」を知ったのは映画でした。
作中でえっちぃシーンがあったので覚えています。その後、闇狩り師を読んで「作者誰だ?夢枕獏?しらん、ググろ・・・陰陽師!?」と驚きました。
そして「餓狼伝」は漫画化に加えてゲーム化。
「サイコダイバー」はアニメにもなっています。
そんな夢枕獏先生の特徴は、妖怪や霊などがよく出てくる「伝奇モノ」
そして、独特で個性的な文章です。
陰陽師での、「ゆこう」「ゆこう」「そういうことになった」は場面転換での台詞で有名ですね。
闇狩り師でも、主人公の表現で、
恐ろしい程の巨漢が、街灯の灯りの中に立っていた。
九十九乱蔵であった。
乱蔵は、上半身裸であった。
特大の樽の様な胸が、夜気に剥き出しになっていた。
見事な肉体であった。
という感じで「~だった」
という表現が多めの文体になっています。
戦闘中などは「__轟!」「__疾!」
なども定番。
他にも色々と夢枕獏節と呼ばれるモノが沢山・・・。
まとめ
闇狩り師などの影響で、今でも新人賞に投稿する小説は、
・妖怪や霊が出てくる
・依頼を解決していく連作短編のような形
みたいな感じで書いている事もしばしば。
いつか僕のペンネームでそれらしき作品が出た時、「あぁ、闇狩り師に影響受けてるのか」と思って下さい(笑
闇狩り師は、たまらぬ小説であった。
以上、サトミでした!